中小企業のための人材採用コンシェルジュ

支援事例

働く人の視点に立った情報を掲載
アグリゲート型求人情報を有効活用しドライバー採用に成功

株式会社チェス・イン物流
取締役会長 嘉波 淳 氏
代表取締役 嘉波 洋 氏
業種運輸業
事業内容食料品や消費材などをメインとする一般貨物自動車運輸業
住所大阪府東大阪市
URLhttp://www.ches-in-logistics.com
従業員数45名

株式会社チェス・イン物流は2008年の会社設立以降、長距離輸送を中心にトラック運送事業で業績を伸ばしてきました。運輸業界の人材確保が困難を極める中、ドライバーの採用難を乗り越えるために、どのような取り組みが有効だったのでしょうか?会長の嘉波 淳氏と、社長の嘉波 洋氏にお話を伺いました。

多額の費用をかけても応募がない状況に直面

人材確保に取り組まれた経緯について教えてください

嘉波 淳氏:2008年に会社を設立し、全国輸送・小口配送・倉庫保管など様々な案件に対応していくうちに、ピーク時にはトラックの保有台数も50台超まで増え、ドライバーも順調に採用できていました。しかし、5,6年ほど前から、ドライバーになりたいという人の応募がなくなり、退職する人も増えていきました。ドライバーの給与は歩合制で、乗れば乗るほど、遠ければ遠いほど給与も増えるのですが、稼げることに魅力を感じる人もいる一方で、ライフステージの変化や時代背景などからワークライフバランスを重視する人が増えてきたのかもしれません。これまでは求人情報誌のみを活用していたところ、ターゲットを広げるためには今までと違ったアプローチも必要だと考え、動画の求人広告に取り組んでみましたが・・結果は、一人も応募がありませんでした。そこで取引金融機関の紹介を受け、大阪産業局の採用支援窓口を頼ることにしました。

取締役会長の嘉波 淳氏
▲取締役会長の嘉波 淳氏

細かい情報を掲載したことが応募者増につながる

どのようなサポートを受けたのでしょうか。

嘉波 淳氏:大阪産業局のアドバイザーに当社の状況を聞いてもらったところ、「自社が採用したい人物の経験・スキルなどを言語化した上で、効果的な採用手法や発信する情報を検討することが大切」というアドバイスを受けました。
まず、任せたい業務を整理し、切り分けることで、ドライバー経験者以外にも他業種で配送等の業務を経験した方も採用したい人物に含まれることに気がつきました。そうなるとこれまで募集していた運送業でのドライバー経験者だけではなく、幅広い方に求人を見ていただく必要があるため、情報の拡散力が高いアグリゲート型求人広告(インターネット上の様々な求人情報を収集し、一つのサイトに集約して表示する「求人検索エンジン」)の活用が効果的であることを提案いただき、活用することにしました。
次に、求人広告に掲載する内容についても助言をいただきました。採用したい人物像をイメージしながら、「勤務時間の選択肢」「勤務時間に応じた想定給与」「社内やトラック内で快適に業務を行うための工夫」など、一見細かいなと思うようなことも、働く人の視点に立つと大切な情報とのことでした。実際に複数の勤務時間や、働きやすい環境の情報を求人広告に掲載したところ、求めているような方から応募が来るようになりました。4〜5人の応募の中から、経験よりも、仕事に対する姿勢や人との接し方などを重視して、2人のドライバーを採用することができました。

トラックのイメージ

長距離輸送から短距離輸送へ切り替え

働きやすい環境の整備にも努められたそうですね

嘉波 淳氏:2024年4月からトラックドライバーの時間外労働に上限規制が設けられたことをきっかけに、当社は事業の柱を長距離輸送から近畿圏内の短距離輸送へと切り替えを図りました。この変更により、一部のドライバーからは収入の減少を心配する声もありましたが、週末に休みが取りやすくなるなど働きやすい環境を整えた結果、大半のドライバーが新しい働き方に適応してくれました。また短距離輸送へと切り替えたことにより、求人募集の応募数も安定してきたと感じます。

世代交代し、新たな感性で採用に取り組む

今後の取り組みについて教えてください

嘉波 洋氏:2025年4月、父から事業を引き継ぎ会社の経営を担っています。私自身は、前職で子どもたちにサッカーの指導をする仕事に携わっていたので、人とのコミュニケーションは得意な方です。父からも、運送業界ではドライバーとの人間関係を築き、気持ちよく働いてもらうことが最も重要な仕事だと言われておりますので、ドライバー一人ひとりの思いをしっかり受け止めて経営をしていきたいと考えています。また、採用活動においても、自社の魅力発信や、給与・休日などの労働環境改善に取り組み、採用成功へと繋げていきたいです。

トラックのイメージ
▲代表取締役の嘉波 洋氏